2009年3月26日木曜日

完璧主義者
それは何事も完璧にこなす人物を意味しない
何事に完璧にこなそうとして
それが不可能であると分かる程に絶望していき
結局は何もしない人物を意味する

完璧主義者は
不完全な自分と向き合うことを最も恐れる
彼らにとって、あることが出来ないということは
自己の存在を否定されるぐらいに苦痛なことだ
出来なければ意味がない
出来なければ価値がない
出来なければ屑だ
出来なければ――

更に彼らは絶望的に不可能な枷を己に課す
「出来るだけではだめだ。一番でなければならない」
常に評価されるのは一番、妥協しても上位数パーセントなのだ
それに達しないものは評価されない
評価されないものはゴミだ
だったら最初からやらない方がいい

この健康とは言えない物の考え方は
不完全な自分を意識しないための防衛手段になっている
彼らは自己の存在が否定されるような危険には決して近づかない
劣等感を感じさせる存在には決して近づかない

だから僕は人に近づかないし、近づけない

これを解決する手段は
人間は不完全でもいいと、分かることだ
失敗して当たり前
怒られて当たり前
屑でもいい、木偶の坊でもいい
評価されなくてもいい
ただ、皆と共に生きていければそれが幸せだ
そんな風に――

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